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大 山

新 酒 ・ 酒 蔵 まつ り


( 2008年 2月 9日 )



2007年夏と秋に訪問し、酒蔵見学をした大山。
今回は、大山の4つの蔵が新酒を振舞うという、素敵な祭りの見学に。

最初に、黒川の撮影で知り合った、
大山在住の斎藤氏にぐるりと町をご案内頂いた。

いつもは大山を素通りしていくのに、
この日ばかりは大山にたくさんのお客さんを運んできてくれた
「きらきらうえつ」の撮影などご一緒し、
そのあと祭りの実行委員である多忙な斎藤氏と別れ、
筆者はふらふらと町を歩いた。

以下、2月9日の大山の様子を…



筆者は朝10:00ころ大山に到着。 駅の窓から見た風景。
待合室の隅には…。 まだ静かな大山駅。





↑こちらが、案内してくれた斎藤氏。
大山訪問 その1」でもご紹介した、大山さんの素晴らしいケヤキの蔵は、
新旧の雛人形で埋められていた。
「人が来る前に」と、斎藤さんと雛人形の記念写真を1枚。
大柄な斎藤氏をも小さく見せる、このケヤキの柱と梁の、素晴らしいこと…。




↑こちらは旧大山分署、現在は安良町公民館。
この日はお祭りの休憩所となっていて、このとおり、杉玉が…。
斎藤氏と一緒だったおかげで、
普段は入れない2階にも案内して頂いた。




2階には、有名な犬祭で使用されるものなどが保管されていた。

写真を撮りそびれたが、休憩所で出会った大山の方々は、
とてもフレンドリーで、親切。




↑こちらは漬物の老舗「本長」さん。
切干大根にする材料。

こちらも、斎藤氏と一緒だったおかげで、
お座敷に上がり、奥さんからお茶までご馳走になってしまった。
昔から本長さんにお世話になっていたのだといって、
斎藤さんは、お仏壇にご挨拶。




↑本長さん。立派な店構え。




↑こちらは渡會本店(「出羽の雪」さん)。
朝からオープンしていたので、既に入っているお客さんも。




でも、まだ中はわりと静か。
ちょうど一段落ついたところだろうか?
やはり本番は、「きらきらうえつ」の到着後、ということなのだろう。


…さて、そろそろ「きらきらうえつ」が大山駅に到着するころだ、
ということで、大山駅に戻ると、
なんと、粋なはからい!




待合室で試飲ができるようになっていた。
先刻まで床に置かれていた酒樽も、テーブルの上に設えられて。
4つの蔵それぞれの純米酒が置かれていた。

(筆者と斎藤氏が「きらきらうえつ」の写真を撮り終えて待合室に戻ると、
もう終了していたようだった。好評で、あっという間に品切れ御免となったのだろう)


(左) きらきらうえつが
   入ってきました!(スゴイ色…)

(下) おお〜、
   たくさんのお客さんが!



しばらくの間、人でごった返す、小さな大山駅。





小さな空間で異様に人口密度が高くなり、飽和状態。

しかしそれも束の間、
お客さんたちは、皆、それぞれの最初の目的地を目指して散っていった。


斎藤氏と別れた筆者は昼食後、
まず1番近いところにあった「冨士」さんに向うが…




あまりにも長い行列に吃驚。




行列の終点が見えません。
…いくら「行列を作る国」・英国で修行済みの筆者でも、
寒さの中でこの行列の終点まで行って並ぶだけの忍耐力はありません。

また後で来よう、と、すぐご近所の「大山」さんに。




…しかし、ここもやはり長〜い行列ができていた。

じゃあ、次に近いところを…と思ったが、
多分、どの蔵もこうした列が出来ているのだろう。
そして、並ぶのを避けていると、恐らくどの蔵にも入れないのだろう。
…そこで、筆者は、観念して並ぶことにした。

意外にも、予想よりすばやく列は前進し、
しばらくすると、蔵の人から
その朝しぼったばかりという新酒の入った試飲カップを頂く。
ゴクゴク。
少し炭酸を含んでいるような、若々しい味。
11月に見せて頂いた、
タンクの中でプチプチと音を立ててはじける酵母たちを思い出した
(「大山訪問 その2」参照)。




中に入ると、色々なものをサービスしてくれていた。

まず、湯豆腐。
柚子の皮がいい香りを放つ。

それから板粕。
クッキーの型で抜いて花の形にしたものを焼いて食べる。
初めて食べたが、面白い!
香ばしいけれど、しっとりした食感?
確かに粕の味もして、お菓子のようでもある。

さらに、甘酒。
さすが酒蔵のもの、美味しかった。


更に奥では、試飲した、
「今朝しぼったばかり」の新酒を
販売していた。

これは、この時・この場でしか
購入できないものだそうだ。

「限定無濾過本醸造生原酒、
麹米と留掛米に酒造好適米
<出羽の里>を使った特別な本醸造、
フレッシュでフルーティな香味…」。



そして例のケヤキ蔵に上がり、筆者は再度、雛飾りを見学。


   

かなりの暗さだったが、
ストロボなしでどうにか見られる写真が撮れたのは、
やはり新しいカメラの威力のおかげだろうか…。
(王祇祭のお能の写真はひどい出来だったが…?)

食べたり飲んだり鑑賞したりしたせいか、
「う〜ん、頑張って並んだ甲斐があったなぁ!」と満足する筆者。
工場長さんに再会できなかったのは残念。
またいつかお会いできることを願いつつ。


次に筆者は「白梅」さんへ。




11月に訪問した折は、大雪・暴風で蔵の外観が撮影できなかったが、
こちらが羽根田酒造・白梅さんです!


  やはり長蛇の列…。でも、耐えます。


中に入ると
名前にちなんだ
白梅の立派な鉢植えが
置かれていた。

清楚で愛らしい八重の白梅。

梅は寒さの中でも
凛としていて、
春が近いことを告げてくれる。
甘酸っぱい香りも良い。
筆者が一番好きな花である。


こちらも、中に入って
すぐのところにあった
ディスプレイの1つ。

1つ1つの朱の盃に、
東海道の53の宿場町が、
金で描かれているのかな…

筆者は広重が大好き。
一時期、広重のイメージを胸に、
よく東海道の宿場町を
旅したものである。



中では、11月にお会いした、白梅さんの社長さんと再会できた。
社長さん自ら、試飲カップのたくさん並んだトレイを持ってサービス。
中に入っているのは「俵雪」の純米吟醸。




中央少し右寄りで、法被を着ているのが社長さん。
「素面で酔っています」と嬉しそうなお顔。
「素面で?」とこちらも笑顔で聞き返すと、
やはり嬉しそうなお顔で、「人に酔ってます」。

ほのかに高揚感のある嬉しそうなお顔は、
確かに素面で酔っていらっしゃる感じ。
11月にも感じたことだが、
こちらの社長さんをはじめ、大山で酒蔵をご案内下さった方々は、
妙に心に残る言葉を、さらりとお使いになるなぁ…。

いただいた「俵雪」は、立ったまま飲むのが勿体ないような味だった。





さらに奥では、お燗で試飲させてくれる「ちろり」と、
日本酒でつくった梅酒「梅湧水」の試飲。

ひと手間かけて、こうして適温にしたお酒を飲ませてくれるなんて、
ありがたいことである。
「梅湧水」は、焼酎でつくった梅酒しか飲んだことがなかった筆者には
驚きの爽やかさだった。
くどい甘さではなく、爽やかな甘さで、いくらでも飲めそう。


昼食に時間がかかりすぎたのか、既に鶴岡に戻る列車の時刻が迫っていたため、
筆者の祭り見物はここまで。


(ちなみに、昼食は、「寝覚屋半兵衛」という、麦きりが有名なお店にて。
麦きり自体も美味かったが、つゆの味が素晴らしいと思う。)


    



渡會さんと冨士さんをきちんと見られなかったのが残念。
きっとそれぞれ趣向を凝らして、お客さんたちをもてなしていたんだろうな〜…。
また次の楽しみにしたいと思う。


お世話になった斎藤氏に感謝しつつ。





(2008年2月18日記す)

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