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荘内大祭黒川能奉納と八月の黒川


(2013年8月・その1)



2012年8月に引き続き、
2013年8月も、色々学ばせて頂くために、
少し長めに黒川に滞在しました。

まずは荘内神社でのお祭りにおける黒川能奉納。

数年前から演能開始が夕刻となり、舞台撮影が非常に難しくなったため、
今回は楽屋内での様子をメインに見学・撮影させて頂きました。



式三番の「翁」となる
斎藤賢一太夫。
式三番の「三番叟」となる
斎藤俊一氏。


楽屋の中は黄色と白の照明で、
写真の色があまりきれいでないため、一部を除き、モノクロに。






舞台に立つのを待つ翁と三番叟。







まずは地謡さん達が舞台へと旅立ち、それに囃子方さんが続く。







そして式三番の三役が幕の中から外の世界へ。



(←)今回「カラミ」を行った釼持武文氏。
  「カラミ」は40歳前後の役者さんが脇能のワキとして
   酒井の殿様に拝礼するもので、
   黒川の役者としての成人式のようなもの。

(↑)今回の脇能は『賀茂』。



舞台でストーリーが繰り広げられている間、
楽屋の中では変身が進行中。



後シテの雷神を演じる
渡部聖一氏。
初めて面を掛けて舞う
遠藤葵氏。


葵くんは、ちょっと見ない間に
ずいぶんお顔がお父さんに似てきたようだ。
今回は『賀茂』の天女役。







幕の外の世界から幕の内に、前ツレの「里の女」氏が帰還。

しずしずと橋を渡ってきて、
幕の中に入った瞬間、「あちい、苦しい!」と叫びたい思いだろう。

にもかかわらず、








親指をグッと立てて、ポーズ。

(唐織に身を包んではいるものの、既に女を捨てている感じ…)

お疲れ様です!




暑い盛りのお祭りでの演能。
身体を締め付ける装束を身につけ面を掛けて
舞台に立つことは、ただでさえ重労働なのに、
それに暑さが加わり、集中するのは容易ではないだろう。

(→)ツレの里女・釼持秀章氏。



葵くんの天冠を整える、装束係の渡部千春氏。

葵くん本人のドキドキには及ばないかもしれないが、
いとけない後輩を見守る先輩たちもドキドキだろう。

外は既に暗闇。初めて面を掛けて、舞台に続く橋を渡る。





楽屋の奥では、脇能の後に登場する狂言方さんたちが変身中。








出番が終わった方々は西瓜や御豆をつまみつつ、のんびり。







そうこうするうちに、天女が幕の中の世界に帰還(↓)。







葵くん、緊張と暑さで大変だったでしょう。







面を外した瞬間のお顔は、精根尽きたような表情。

お疲れ様!

これからも頑張って下さいね!







準備が整った狂言方さんたち。
ピースサインをして下さっているのは佐藤俊広氏。

佐藤さんは、狂言を面白いと思い、自らの意志で役者さんになった御方。
そういう人が演じる狂言は、やはり面白いもので、
「好きこそものの上手なれ」を体現しておられるようだ。

狂言方さん達が幕の外の世界に旅立つ頃には、
楽屋では最後の能のための準備。



シテを演じるのは遠藤洋一氏。

上の写真の装束係は、左から斎藤英介氏、
釼持博行氏(今回の『賀茂』の前シテ)、渡部千春氏。



狂言が終わり、最後の演目のために
地謡さん達が舞台へと発つ(↓)。







続いて囃子方さんたち(↓)。







人が一杯だった幕の内側が急にガランとして、
一人取り残されるシテの遠藤洋一氏。



もう5年は経つだろうか、この荘内神社でカラミを行い、
役者としての成人式(?)を済ませた遠藤氏。
…とはいっても、舞台に立つ前は緊張するだろう。

(→)幕が上がり、暗闇の中、橋を渡って舞台へ。



そうして無事、すべての演目が終了。








楽屋に帰還した遠藤氏の、ホッとしたお顔が印象的。
暑くて苦しくて大変だったことだろう。

お疲れ様でした!







今回は敢えて楽屋に集中することにしたので、
舞台写真がないのが残念だが、「二兎と追うものは一兎をも得ず」。

楽屋の様子をじっくり見学できて、有難かったです。



次のページでは、8月の滞在中に撮ったあれこれの写真をご紹介。






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作成日: 2013年8月27日