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例 大 祭


(2013)

その1



2013年5月、例大祭の2日前に鶴岡へ。







いつもなら輝く若葉の色を堪能するところだけれど、
今回は寒々しい。

上の写真、ところどころ黄緑色が御覧頂けると思いますが、
田植えの開始はまだまだ先、という感じ。でも…






足元を見ると、やはり春は来ているのです。
上は黒川で撮った植物たち。

(植物撮影には、Ricoh GR Digitalが大活躍です。)



太夫さんの御宅にお邪魔して、また少し、お話を伺いました。



大切な同志を亡くされたせいか、
前回お話したとき以上に悲観的なご様子…。

でも現実はやはり厳しいのですね。

後見ずを引く人の数、座員の数、
こうした数の増減が、
現実と未来の厳しさを示している…

実際にはこうした問題は黒川だけでなく、
日本全体が共有している問題なんだけど、
国の政策は、これらの問題を解決するどころか、
更に拍車をかける方向に向かっているような…

民俗芸能を重要無形文化財などと指定しながら、
そうした芸能が生まれ維持されてきた背景や
環境が無視されているのでは。

筆者は、斗翔くんが大人になる頃にも、
黒川でお祭やお能の精神が生きていることを
切に願っています。
そのためにはどうすればよいのか。
よくよく考えていかねばならないと思います。




…この日は夜に公民館でおさらいがありました。







なんと!公民館にエアコンが登場。

…喜ぶべきか、悲しむべきか…少々複雑な気分。

虫干しの時にもエアコンの涼しさの中で、
なんてことになってしまうのでしょうか…?







今回の上座の能は『白髭』。

長いこと演じられていなかったそうです。







何故「お蔵入り」になってしまうのか?

時間が長くかかるものは避ける傾向があるようで、
『白髭』がポピュラーな演目でないのも、
どうやらそういう現実主義と関係があるみたい…?

それはともかく、登場する役者さんの数も多く、
にぎやかな舞台になりそう。

「お蔵入り」になりつつある曲に対して、
「いやいや、そうはさせまじ!」という気概を感じられるのも
素敵なことです!


翌日は、春日神社でお掃除などのお手伝い。



(←)榊の花、初めて見ました。
 スズランのような、可憐な白い花。

今まで全く気付かなかったけれど、
神前には八花鏡(?)が設置されます。

掃除しながら、気付いたり
学んだりすることも多いのです。



今回も遠藤氏にお世話になりました。

右は春日神社に隣接する
法光院の護摩壇。

通常は頑丈な木の格子戸に阻まれて、
はっきりとは見られないのですが、
今回格子戸を開けて下さいました。



非常に暗くて、
とてもストロボ無しでは撮れないと分かっていたので、
今回はスピードライト持参。

でも、古しいものに無粋な光を浴びせるのは
犯罪行為に等しいような感じさえします…。

最初は直接光を当てないよう、天井に当てて、と思ったのですが、
あまりにも暗く、天井も高いので、無理。
仕方なく、光を正面に向けて撮りました。

護摩壇さん、お不動さん、ごめんなさい。撮らせてくれて有難う。



(←)今回、もう一枚の赤ちゃん写真は、ももちゃん!
   お名前の通りの、桃色のほっぺが可愛いのです!

最初はマスクをした変な人に巨大カメラを向けられて
恐かったのか、泣かれてしまいましたが、
しばらく経つと、下の通り、バンザイしてくれました!






右上は、お掃除のあと、皆さんで孟宗汁の試食をしているところ。
大変美味しく頂きました。幸せ。

筍って、どうしてこんなに美味しいんだろう…







さて、宿に帰ろうと外に出ると、
こちらでは翌日のお祭りのための、旗立て作業。

わぁ、どこかで見た光景だ、と思った途端に思い出したのが、
伊勢神宮内宮の別宮である
伊雑宮(いざわのみや)の御田植祭でゴンバウチワを立てるところ!







今年から新しい旗になったそうです。







そうして5月3日、お祭りが始まります。

一連の神事のあと、上座・下座の混成部隊による式三番。






2013年は下座の太夫さんによる翁です。

後見は上座の太夫さん。






そして、上座の三番叟。

夏にお会いするときなど、
農業で真っ黒に日焼けた俊一さんは、
ご本人がそのまま、
大地を踏みしめ豊穣をもたらす三番叟のような印象の御方。

筆者は初めて黒川の三番叟を見たときから、
この音と動きが大好きです。



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2012年06月09日作成

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