Home    「黒川能」へ



例 大 祭


2009年 5月 3日

其の一




若葉の緑がまばゆい5月。

八重桜が満開、
ハナミズキや木蓮も美しく、
そのほか大小の花々が
咲き乱れる。

端午の節句を控えた5月3日、
春日神社の例大祭が行われる。






祈年祭(3月)、例大祭(5月)、新嘗祭(11月)と、
王祇祭以外で春日神社を舞台とした祭事は年に3回あるが、
例大祭は、通常の能二番・狂言一番に加えて
式三番も楽しめる貴重な機会であり、
観客の数も一番多い。

神社でのお祭りの後には、
それぞれの家庭でもお祭りのお祝いをする。






今回は、神事に続いて
鶴岡市による黒川能上座・下座への表彰があったため、
その関係者でごった返していた。
さらに団体観光客も入り、満員御礼状態である。

上の写真は表彰のあと、
ご挨拶される下座の上野由部太夫。






神事・表彰などが一段落して、
式三番が始まる。

2008年は上座の斎藤賢一太夫が翁を演じたが、
今回の翁は下座の上野由部太夫。
千歳も、2008年は上座の釼持不思議氏だったが、
今回は下座の小林博氏。






(↑)地謡も…

囃子方も…(↓)






上座・下座の混成隊である。
こういう形式も、例大祭ならではのもの。



 小林博氏による千歳の舞。
 千歳だけは直面で。
 式三番とは、世阿弥の花伝書によれば、古くは
 三人の翁による舞だったそうだ。時の流れの中で、
 なぜかそのうちの一人が稚児に化けてしまったらしい。






上野由部太夫に翁の面を掛ける斎藤賢一太夫。



 全てを超越したような、不思議な笑みを湛える白い翁。
 三番叟の黒い翁と共に、実にミステリアス。
 翁とは何者なのか。
 翁の由来を知りたくて、最近筆者は「翁」関係の本を
 あさっている。



面を掛けることは、
異なる人格(翁の場合は神格?)を得ることだと
つくづく思う。








白い翁のあとは黒い翁の登場。

上座の斎藤俊一氏による三番叟。







上の写真は、
黒い面を掛けたあと立ち上がり、何ごとかを囁き合う場面。




  軽快なリズムにのった「鈴の段」。
 例大祭にはなかなか来ることができず、
 2008年に初めて来たが、今回やっと、上座の
 斎藤俊一氏の三番叟をお宮で見ることができて、
 筆者は嬉しい。(写真の出来はいまひとつで残念。)




次のページでは
能二番・狂言一番をご紹介。




Home    「黒川能」へ    次へ