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王祇祭 と その前後

(2013)



その4



2月1日、17:21pm。始まります。







太夫さんと若い役者さん達に続いて、
地謡の方々。








舞台の準備が出来ると、
当人と王祇様、王祇守・提灯持が舞台に。

王祇様の根元は当人がしっかりと支えます。








今年の当屋の大地子は斎藤大翔(ひろか)くん。
5月生まれということだから、
この時点ではまだ5歳になっていなかったけれど、
特に緊張する様子もなく、無事に大切な役目を果たしました!







大地踏に続くのが式三番。







王祇祭でのみ披露される「所仏則翁」の登場です。

背を向けていらっしゃるのが千歳の釼持不思議氏、
白装束で面をかけているのが、
当屋の所仏則翁・釼持英正氏。
後見はその父上で、お宮の所仏則翁をおつとめになる釼持正氏。







千歳、所仏則翁、そして三番叟。

三番叟の斎藤俊一さんは昨年からめぐりの大人衆の一員。
でも当屋の舞台を所狭しと軽やかに舞います。

大抵いつも、この三番叟の時間になると、
当屋の中が大量の煙で充満し、
写真の色がにごってしまうのが残念…。


式三番の後は、脇能の『絵馬』。







筆者が黒川に到着した日に見学した練習で
頑張っていた二人です。

前シテの尉は斎藤敬佐氏。
姥の釼持龍星くんは所仏則翁の息子さん(且つお孫さん)です。







後シテの天照大神は遠藤洋一氏、
手前の手力雄命は斎藤涼太くん、
奥の天鈿女命は斎藤拓道くん。







『絵馬』に続く狂言は『宝の槌』。

太郎冠者は斎藤剛富氏、
「はよう、はよう!」と急かす主人は佐藤俊広氏。







脇狂言が終わると、下座からのお使いがやって来ます。
(写真左で扇を広げようとしている御方、分かるでしょうか。)

今年のお使い氏の口上は、大変立派なものでした。

このあと中入りとなり、そしてちょうど真夜中になる頃、
二番目の『獅子』が始まります。







獅子は動きがはやいので
いつもまともな写真が撮れないのですが、
上の一枚は、
白い獅子と赤い獅子の両方の面がブレずに撮れた、
貴重な(?)一枚。

白い獅子が渡部聖一氏、赤い獅子が渡部元生氏。







狂言『文相撲』。
お相撲シーンはブレてしまったので、
「新参者」の遠藤光氏が相撲に勝って、
自慢気に微笑んでいる写真を…。

大名は斎藤剛富氏、太郎冠者は遠藤直樹氏。



 次が、三番目物の『遊行柳』。
 ワキは遠藤葵氏、前シテが釼持武文氏(↑)。
 後シテは釼持博行氏(→)。

 筆者は黒川の数ある面の中でも、この面、
 五本の指に入るくらい、好きです。恐いけど好き。



『遊行柳』の後は、狂言『膏薬練』。







都方は五十嵐信市氏、
鎌倉方は難波嘉幸氏(背を向けていらっしゃる御方)。







四番目が『羅生門』。

見て下さい、この身長差!
ワキの釼持一行氏は役者さんの中でも三本指に入るくらい(?)のノッポで、
ワキツレの金時役の斎藤大輝くんは、
扇の中に隠れてしまいそうなくらい小さくて可愛い子。
微笑ましい光景です。
王祇祭は小さい子達にとって良い訓練の場となっています。




 後半、当人が舞台に。上野九治郎氏は太鼓方さんです。
 恐らくこれがご本人にとって
 最後の舞台だったことと思います。

 素襖姿で烏帽子をつけて…。
 黒川の役者さんとして総仕上げの舞台。



『羅生門』の後は、狂言『針立雷』。







雷氏は佐藤俊広氏、医者は遠藤直樹氏。

狂言方さんは人数が少ないせいか、
お一人が二役やることも珍しくありません。
大変だろうなあ…



そうしてついに当屋での最後を飾る、『猩々』。

昨年の当屋直前に屋根から墜落し、足をひどく痛められた
太夫さん。現在も本調子からは程遠いようですが、
思わず「さすが!」と唸ってしまう美しさ・軽やかさ。



うーん、こうしてページを作っていると、
ライブで見ていたときのこと、耳に入ってきた音が、蘇ってきます。

今年も堪能させて頂きました!

(でもお祭りはまだ続きます。)




次のページでは、2月2日、遠藤重左衛門家とお宮の様子をご紹介します。



作成日:2013年2月28日

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