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王祇祭 と その前後

(2012)



その4



下は、朝尋常で王祇様が神社の中に戻ってくる直前の場面。








ここから先は「上座が勝った」、「下座が勝った」と
一喜一憂する神事がたくさん。








一連の神事のあと、脇能が始まる。



  



まずは上座の『難波』から。
ワキの釼持恵樹くんと前シテの釼持孝文氏。

太鼓の秋山悟さんは目をギュッと閉じて、
眠気と疲労を堪えているのかな…







後半、木華開耶姫は斎藤史詠くん、
その後ろに控える後シテの王仁は、太夫さんに代わり、
太夫さんのご子息の斎藤英介氏。

当屋での舞台に引き続き、お疲れ様でした。







こちらは下座の『高砂』。
筆者が初めて訪問した2005年の王祇祭以来、
下座の脇能はずっと『高砂』。
当屋さんがご夫婦そろってお元気な時には
『高砂』と決まっているというから、
『高砂』が連続しているというのは幸せなこと。

外から入る光のせいか、上座の時はやけに黄色い写真になってしまったが、
下座の『高砂』は、上の写真の通りちょっと青みが強い写真に。







前シテの木守の老人は清和勉氏、
そのご伴侶の可愛い姥は斎藤平馬くん。







上下両座の脇能が済むと、大地踏が始まる。



  




当人と王祇守、提灯持の3名によって開かれた王祇様のもとで、
上座の大地子は男児の姿、
下座の大地子は女児の姿で大地を踏みしめる。

上座の大地子は斎藤大輝くん、下座の大地子は小林龍之丞くん。

祭り前の一ヶ月、毎日一生懸命練習した子供たちに、
見ている人達は大きなあたたかい拍手。







そして式三番。
お宮では千歳の舞いは省略され、
翁も「所仏則翁」という、黒川独自のものとなる。
その所仏則翁は上座の釼持正氏。







所仏則翁に続くのは所仏則三番叟。
通常の黒式尉とは異なる面をつけて舞う。
下座の清和政俊氏。







式三番のあとは、若者を中心にした神事が続く。







棚に上がった棚上がりの少年達(下座)。

まるで天上界から下界の人間模様を見やりつつ、
思索に耽っているような表情…???







こちらは今回のお気に入り。
神職の成田さんシリーズ第1弾。







同第2弾。

祭りの最後は、提灯の明かりを本物の蝋燭に変える。

このあと餅切り、布剥ぎ尋常と続き
(あまりに高スピードであるため、写真はボツばかり)、
今年の王祇祭も無事、閉幕。


…そして翌2月3日。







当人の御宅における「できあがり」。
世帯持ちさん達はパリッと正装し、晴れ晴れと。

本当にお疲れ様でした!

写真一番手前で半分背中を向けていらっしゃるのが当人の斎藤利雄氏。
写真左端が上座太夫・斎藤賢一氏。

そして四人の世帯持さんは左から斎藤清子さん、
釼持紀美子さん(お顔が見えなくて申し訳ない…)、
世帯持頭の秋山嵩義さん、斎藤勝彦さん。








太夫さんからご挨拶。

ご自身の怪我のことで悔しい思いをされただろうなあ、
でも大きな祭りを無事終えた安堵と満足感も感じさせるような言葉に、
カメラとビデオをそれぞれの手に持ちながら、筆者はホロリと来た。

きっとホロリと来た人は多かったはず。







乾杯!

お疲れ様でした!



  



当屋さんのご家族。左は娘さん、右は奥様。

お祭りの準備期間中からこの日まで、
本当にご苦労様でした!
ご自宅でありながらご自宅でないような日々だったことでしょう。







清涼感あふれる頭には墨の顔が…。



  



左は利雄さんが身につけていた素襖、

右は初めて世帯持をお勤めになったという斎藤勝彦さん。
大役を果たされて美味しそうにタバコをくゆらせる。

筆者は嫌煙家だけれど、この写真は気に入っている。

勝彦さんの斜め後方で、
タオルに包まって横たわっているのは笛の秋山篤司さん。
神職と役者さんの両方で大変だったことだろう。
お疲れ様でした!







上は「二次会」ということでお邪魔した、
お宮で大地を踏んだ斎藤大輝くんの御宅。

(黄色いスウェットの子が大輝くん。)


いきなりよそ者がお邪魔して申し訳ありませんでした…

でもおかげさまで、
お若い皆さんがこのお祭りをどう考えているのか、
その思いを耳にする貴重な機会となりました。

しかも、とてもリラックスした良い雰囲気の中で。

お誘いくださって有難うございました。

体調の関係で、王祇祭の見学は昨年でおしまいにしようと思っていたけれど、
今年は、ちょっと無理をしてでも見学できて、本当に良かった!

感謝です。





作成日:2012年3月29日

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