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王祇祭 と その前後

(2012)



その3



中入りのあと、2番目の能は『鉢木』。








シテの佐野常世は太夫さんの予定だったが、
お祭り前の大怪我のため、
急遽、上の山の師匠さんをされている
遠藤貞吉さんがピンチヒッター。








ワキの最明寺入道時頼は渡部純也氏。







『鉢木』のあとは狂言『千鳥』。
太郎冠者は遠藤直樹氏、酒屋が斎藤剛富氏。







それに続いて『羽衣』。







通常なら睡眠中のはず?
王祇祭では子供さんも大活躍。
漁夫の秋山愛輝くん(写真左)と釼持龍星くん(同右)。







『羽衣』のシテの天人は釼持貴利氏。
ワキの漁夫・白龍は渡部勇太氏。







『羽衣』に続いて、狂言『茶壷』。
手前の背中がすっぱ・遠藤直樹氏、向かいは田舎者・佐藤俊広氏、
そして可愛い目代役が五十嵐勁太くん。








そして筆者が見たいと思っていた『船弁慶』。
まだ黒川では一度も見たことがなかった曲。







静の役は釼持一行氏、
可愛らしい義経役は釼持陸斗くん(写真右端)。
ツレの従者は釼持涼くん。

陸斗くん、途中で気分が悪くなってしまったようだったが、
しっかり復活、最後まで頑張った。







後半、平知盛の霊を演じるのは釼持博行氏、
弁慶は遠藤葵くん。
りりしいお顔立ちの船頭さんは難波義幸氏。







『船弁慶』のあとは、狂言『節分』。
良いようにあしらわれる可哀相な鬼は五十嵐重一氏、
つれない相手は斎藤秀明氏。







そして、今回の当屋の目玉である、
当屋当人とそのお孫さんによる『羅生門』!







利雄さん、すごい迫力。

この場面は、正面から、利雄さんをアップで撮りたかった!

利雄さんは既に喜寿をお迎えになり、
もうあと数年で傘寿をお迎えになる御方。

「当人」であることを考えても、
世間一般ではシルバー世代とみなされる御年齢だが、
…いやはや、
とても「老人」という枠には収まらない!

力強い腕をむき出しに、
囃子にのって勢いよく足拍子を踏むその迫力と形の美しさ。

恐らく今回利雄さんは久々で装束や面をおつけになったのだと思うが、
十年前、二十年前は、一体どんな役者さんだったんだろう?
その頃の舞台も拝見してみたかったなぁ!







こういうシーンはこの角度からの方が、
利雄さんと涼太くんの両方がきちんと入って
良かったと思う。







綱役の涼太くんは、
今回は棚上がりのお役目もあり、大変だったことだろう。
おじいちゃんと一緒に、
学校から帰ると毎日特訓したんだろうなぁ。



  



利雄さんや涼太くん、
そしてご家族にとってはもちろんだと思うが、
筆者にとっても心に残る舞台となった。



  



そうして当屋での最後をしめるのが『老松』。
ワキの梅津某は五十嵐智久氏、
シテはやはり利雄さんのお孫さんである忠勝くん。

ほんの数年前に天女の役をやっていた忠勝くんが、
すっかり大きくなってしまって…
こちらも年を取るはずだなぁ、としみじみ。

忠勝くんは、今回王祇守も担当。







そうして迎えた2月2日早朝。

今回の上座当屋での演能は、予定より30分早く始めたものの、
豪華プログラムで随分長い時間がかかった。

下座は既にお宮の下の「榊屋敷」と呼ばれる館(↑)で
下座の大地子による大地踏を終え、
上座の七度半の使いを待っていた。







ものすごい雪。







上座のお使いが到着。
七度半の使い役は、当屋で所仏則翁をなさった釼持英正氏。

一人が何役も行うので大変!

次のページでは、2月2日の神社の様子と2月3日の様子をご紹介。





作成日:2012年3月9-14日

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