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王祇祭 と その前後

(2011)



その7

2月1・2日:『八島』〜『猩々』





下座からの暁の使いが退出し、中入りが終わると、
2番目の能が始まる。

この年の二番目は、上座の十八番でもある『八島』!



(↑)前シテの漁翁とツレ。釼持貴利氏と門脇史弥くん。

(→)こちらが後シテ・源義経の霊を演じる
   渡部千春氏。
   『八島』はいわゆる「勝ち修羅」の一つ。








(↑)自分の弓を取り戻すシーン。

『八島』のあとは、お馴染みの狂言『附子』!
(↓)







「ハハー!」と反省の仕草をするのは
太郎冠者の遠藤光氏と次郎冠者の遠藤寿氏。

太郎冠者と次郎冠者を責める主人役が遠藤直樹氏。




『附子』に続く三番目の能は『羽衣』。

(←)衣を取られて涙する天人は遠藤洋一氏。

(↓)引き換えに天人の舞を懇願するワキ・白竜は
   釼持恵樹くん。




天冠がキラキラ。
『羽衣』は目にも楽しい曲である。







『羽衣』に続くのが狂言『釣り女』。







可愛い(?)お嫁さんを釣り上げた太郎冠者は遠藤光氏。

オンブされているお姫様は五十嵐勁太くん。

舞台奥の主人役が佐藤俊広氏、衣を被った醜女が遠藤寿氏。





笑ったあとにくるのは、四番目の『道成寺』。








鐘が運び込まれてくる。
能力の3名は、五十嵐信市氏、難波義幸氏、五十嵐重一氏。







この年の四人の世帯持ちさんのお一人、
遠藤幸男氏が大鼓で登場。

責任重大な世帯持ち役に加えて
重い曲も受け持つのだから、頭が下がる。
しかも、『道成寺』にはあまり縁がなく、
平成元年の、同じ釼持松兵衛家の当屋以来、22年ぶりとのこと!

当屋であれこれ準備して、皆で夕食を食べた後、
ゆっくりする暇もなく、急いで練習に向かっていらした。

笛方さんは
神職でもある釼持浩氏、
小鼓は五十嵐久一氏、そして太鼓は上野学氏。








シテの登場。シテは釼持喜美雄氏。
ワキの僧侶は
写真右端から、渡部勇太&渡部元生兄弟、
左端の小さい子が、可愛い斎藤拓道くん。
本当ならもうとっくに眠っている時間だろうに、頑張っている。








鐘から出て来た蛇体を祈り伏せる。





そうして狂言『こんかい』。



 



上と下の写真は、狐の姿で笑いを誘う
斎藤剛富氏。







罠にかかってしまう!気をつけてー!

上の写真には写っていないが、写真左端、舞台奥では
罠を手にした猟師を演じる遠藤直樹氏の姿がある。





そして、ついに最後。この年のキリ能は『猩々』。





(←)拓道くん。『道成寺』に続き、
   『猩々』のワキ・高風の役も担当!

(↑)最後を締める囃子方さんたちは、
   笛が「あっくん」こと秋山篤司氏、
   小鼓が渡部昇氏、大鼓が渡部俊美氏、
   そして太鼓が拓道くんのお父さんの斎藤道雄氏。






(↑)赤い面に赤頭をつけた猩々の登場。
   軽やかに舞う釼持博行氏。


 『猩々』写真は大抵、
 ワシャワシャの赤頭に隠れて面が見えないのだが、
 今回はワシャワシャの隙間から
 笑みを含んだ赤い少年のような面が見える写真が
 数枚撮れて、自己満足に浸る筆者。


(↑)動きがあって
   気に入っている一枚。




…地謡の「なお行く末も久しけれ」とともに、
当屋での演能はすべて、終了。

すでに夜も明けようかという時間。

このあと、場所をお宮に移して祭りは続く。






次のページでは、2月2日、春日神社での演能、大地踏、その他の神事をご紹介。



作成日:2011年3月14日

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