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新 嘗 祭

2011年 11月23日 於 春日神社


(その1)



ここのところすっかりページ作りから遠のいていました。

原因の1つは多忙&体調不良ですが、
もう1つの原因はプリンター。

プリンターにあるカード読み取り口に、
カメラから取り出したコンパクト・フラッシュを直接入れて、
簡単にパソコンに写真を取り込んでいたのですが、
そのプリンターが2011年の春、引退することに。

いまだに後継のプリンターを購入しておらず、
パソコン本体にはコンパクト・フラッシュの読み取り口はなし。

そんな訳で、現在パソコンに写真を取り込むのが
非常に面倒な状態なのです。

拙いページであるにもかかわらず、
読んで(見て)下さっている方々には、申し訳ありません(涙)。


…以下は、2011年の3月の祈年祭以来、初のページで、
いきなり11月の新嘗祭!(すみません…)








いつもの通り、諸々の神事の後、お能が始まる。

今回は下座から。

以前から観る機会があることを願っていた『俊寛』。



(↑)ツレの平判官康頼(写真左)と丹波少将成経。
   演じるのはそれぞれ遠藤重和氏と平親善薫氏。

(→)シテの俊寛僧都。演じるのは下座の太夫さんである
   上野由部氏。



舞台は鬼界ヶ島。上の3人は皆この島に流されてる。
酒(ではなく実は水)を飲み交わそうとやってきた俊寛。

そこへ都から赦免状を持った使いが現われる。



(←)赦免状を読む康頼。康頼本人と成経の名はあるが、
   俊寛の名がない。

   何かの誤りかと訝る俊寛。
   使者は、赦免は二人のみである旨を告げる。
(↑)一体何故…同じ罪で同じ所に流されているのに…
   涙にくれる俊寛。



納得できない、納得したくない俊寛は…



さきに読みたる巻物を
また引き開き…
くり返し、くり返し、見れども
ただ成経康頼の名ばかりなり。
もしも禮紙にやあるらんと
巻き返し見れども…



どんなに探しても、「僧都」という文字も「俊寛」という文字も、
見つけ出すことが出来ない。

夢ならば覚めてくれ、と願う俊寛。

そうこうするうちにで、他の二人は舟に呼ばれ、乗り込もうとする。

取り縋る俊寛。

櫂を振り上げ俊寛を打とうとする船頭。

俊寛は纜(ともづな)に取りついて引き止めようとするが、
情け容赦ない船頭は纜を断ち切って舟を漕ぎ出す。







哀れ、俊寛。
「声も惜しまず泣き居たり」と。

痛ましく思った舟上の者達は、
都に戻ったら申し直す、
やがて都に戻れるはずだから辛抱して待つようにと声をかける。







三人一緒にいても恐ろしいといっていた所に、
ついに唯一人、取り残されてしまう。







観客も、涙する俊寛に同情…







沈痛な空気が流れる神社の中。
しかし狂言が始まると、ちょっと明るい気持ちが戻ってくる。

下座の『末広』。
何度かこのサイトでもご紹介しているので、
ストーリーは皆さんよくご存知のことと思う。

上は太郎冠者の主人、遠藤一朗氏。








主人に言いつけられ、
「末広がり」を求めて都にやってきた太郎冠者(写真左)。
詐欺師にだまされ古傘を高値で買う羽目に。

太郎冠者は釼持忍氏、詐欺師は小林貢氏。








主人のもとに戻り、購入してきた末広がり=古傘を見せる太郎冠者。







「これが末広がりだ!」と叱る主人と叱られる太郎冠者。







詐欺師に教わった囃子物で謡い舞う太郎冠者。
上の写真は、太郎冠者のほのぼのとした表情も良く、
筆者(撮影者)のお気に入りの一枚。

『俊寛』が終わったときの沈痛な雰囲気から、
ほのぼのとした雰囲気に。

そして上座の能へ…。

次のページに続く)




作成日:2011年12月26-27日

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