松崎便り
- 4 -
2009年9月6-9日
その1
蔵つくり・ピカ市・松崎の町並み
筆者の松崎への旅は、大抵この駅から始まる。
![]() |
伊豆急の蓮台寺駅。
ここから松崎まで、バスで約40分。
9月6日、筆者は5:30頃起床、
最寄り駅から井の頭線に乗り、JR山手線に乗り継いで品川へ。
品川から、東海道新幹線。
熱海から伊東線〜伊豆急で、蓮台寺へ。
そして蓮台寺からバスに乗り、11:00頃、松崎に到着。
作業現場から山本さんが車で飛んで来て下さった。
久しぶりに蔵と再会!
5月下旬の滞在が最後だったから…約3ヶ月ぶり。
手前の柱にもなまこがのって、
もう完成間近、というところかな〜…

(↓)今日の作業のために漆喰を作る蔵つくり隊の隊員たち。
木陰のため、影で少々見づらい写真だが…

森さん(写真左端でクワを持つ女性)は、
しっかり腰が入り、膝の使い方もマスターし、
漆喰作りの達人となっていた。
左官職人の中村さんから、「嫁にほしい」とのラブ・コール。
(注:森さんはも中村さんも既婚者です、念のため。)
![]() |
![]() |
左右の「恵振り」部分には葡萄の漆喰鏝絵。
(左の方は見えづらくて失礼!)
葡萄の裏側の面には龍が来る予定だそうだ。
…さて、9月6日は、
松崎の港で「ピカ市」が開催されているとのことだった。
昼食の後、
森さん・鈴木さんに誘われ、
皆さんから「行ってきてもいいよ」とお許しを頂き、
3人で、ピカ市見学へ。

松崎のページでは、
ついつい蔵や棚田ばかり紹介してきているが、
松崎は港町である。
上は、森さん(左)と鈴木さん(右)。

(↑)これがピカ市。
色々な人が色々なものを持ち寄って店を出している。

(↑)…こんなものも出ている。
筆者は黄色いスプレー缶(?)のようなものが何なのか分からないが、
鈴木さんの説明によると、
シラミ駆除のために使ったものらしい。
ライブもやっていた。
![]() |
![]() |
道を挟んで倉庫側にもお客さんたち(↑)。
演奏に聞き入っている。
筆者を含めた3人は、
このタイプの音楽に興味がなかったようで、
聞き入ることはなく、
あちこちのお店を物色。
筆者は古布の藍染のテーブルセンターが気に入り、
森さんはどうしても金魚がすくいたい。
しかし、森さんも筆者も、財布を持参してこなかった。
…親切な鈴木さんは、
気持ちよく、貸してくださった…。

並みの子供以上に熱心に、歓声を上げつつ金魚をすくう森さん。
4匹ゲット。
そして、蔵つくり現場に戻る。
以下は、現場に戻る途中で撮った写真。
松崎は、こういう町です!

(↑)これはピカ市を出て、すぐのところ。
車の後ろに見える赤(朱?)の屋根の建物は、もと旅館で、
以前『つぐみ』という映画の撮影に使われたとのこと。

(↑)海の神様を祭る瀬崎稲荷。

(↑)船だまり。

町並みに、なまこがしっくり溶け込んで…

(↑)この蔵も、筆者のお気に入りの一つ。

(↑)ところどころ、なまこがいるのが分かるでしょうか?
町中なまこだらけになったら
どんなにステキだろう!…と空想に耽り、
幸せな気分になる筆者。
…そんな空想に浸っている間に、作業現場に到着。
サボってしまってすみませんでした〜…

(↑)熱心に、作業。
今回は、もう、なまこの最終仕上げ。
素人がもりあげたなまこを、
二人のプロが手直しして下さる。
その「二人のプロ」とは、
写真左端、白いシャツに白いタオルを頭に巻いた中村氏と、
その隣、赤シャツに身を包んだ高橋氏。
右端の黒っぽいシャツは、
筆者は今回初めてお会いした、調理師さんの深沢氏。

懸命に作業する森さん。
そこへ…
いつのまにか作業場から姿を消していた調理師さんの深沢氏が、
美味しい「ゆうじゃ」を持って来てくれた!

「ゆうじゃ」とは、松崎語で「おやつ」のこと。
深沢さんの持って来てくれたゆうじゃは、中華おこわのおにぎり!
そして、冷たいお茶の差し入れも!
日照りの強い、暑い日だったので、ありがたい〜!
中華おこわも、ほんのり甘く、美味。
ご馳走様でした〜!
昼食に、しっかり一人前のお弁当を食べて、尚且つ
おこわのおにぎりを2個、
ペロリと食べてしまう自分が恐ろしい…
ゆうじゃの後も、しばらく作業。
筆者も頑張った。
いくつかのなまこを注意深く盛り上げ、
中村氏が最後の仕上げをして下さった。
「よく出来ているから、仕上げもやりやすい」…なんて、
お褒めのお言葉も!
お世辞でも、嬉しいです。
…そうして、4時過ぎに、本日の作業終了。

上が、今回の作業メンバー。
左から、左官職人の中村さん、高校生のあきほちゃん、
隊員の細田さん、高柳さん、左官職人の高橋さん、
そして隊員の鈴木さん、森さん、山本さん。
作業の後、筆者を宿泊施設まで送ってくださった山本さん。
その前に…

昼食のお弁当の箱を返却。
ここのお弁当、美味しいです。
いつも、作業場でお昼を頂く時、御飯があったかくて、ツヤツヤ。
出来立てを届けてくれる。
…太陽の下、大汗をかいたので、
山本さん・森さんとも一度帰宅し、一風呂浴びて、6時半に落ち合うことに。
一緒に「松翠」というお店で夕食。
![]() |
![]() |
|
| 山本さんが注文した地魚丼。 | 筆者が注文したとろろ蕎麦と茶碗蒸し。 |
食事の後は、
筆者が今回泊まった宿泊施設のロビーで、
松崎について語り合う。
お二人とも、
心底松崎を愛している。
松崎も、幸せ者だ。

…そこで、ふと考える。
筆者は自分の故郷を愛しているか?
…愛しているとは、いえないなあ…
別に、東京のために何かしたいとも思わないし。
第2の故郷、第3の故郷といえる町や村の方に、
ずーっと強く愛着を感じている。
…これでいいのか?
…まあ、そのことは追々考えるとしよう。

上は今回筆者が泊まった町営宿泊施設の部屋。
シングル・ルームが存在しないようで、
平日は、こうしたツイン・ルームを一人客に使わせてくれる。
ラジオ体操をしても、十分空間に余裕があります。
最上階には広々と海を見渡せる温泉もある。
太陽が沈む頃に入ると、
海と空がだんだんと茜色に染まっていくのが見られて、
気持ちがいい。
早朝も気持ちがいい。
次のページでは、漆喰鏝絵の修行風景と、
岩地のペンギン、棚田の様々な米などをご紹介。
2009年9月14日作成