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田 植 え



(2010年5月)



2010年5月、鶴岡市黒川・上の山地区で、
筆者は念願の田植え見学&お手伝い。

すばらしい天気に恵まれた。

日除けの笠の内側にタオルを縫い付けてくれた、
渡部家のおばあちゃん、せつさん。

その他にも口もとを覆う手ぬぐいや手袋など
あれやこれやと準備してくださった。

ところが手ぬぐいで口を覆うと、
不慣れなせいか息が出来なかったので、
とりあえず、下(↓)のような出で立ちで出発。







上の写真はせつさんのご主人、
権作さんが撮って下さったものである。

このサイトに他人の撮った写真を載せたり、
自分の姿を載せたりする意図はなかったのだが、
いとしいせつさんと一緒に撮って頂いたこの写真は、
筆者のお気に入りである。

権作さん、有難う!







さて、作業は苗がぎっしり詰まったケースを、
トラックに載せて、
ビニールハウスから田まで運ぶことから始まる。

手前の後姿は渡部家の高校生ボクサー、元生さん。
トラックの奥は、左が権作さん、右が元生さんのお兄さん・勇太さん。







田に到着したら、トラックから苗ケースを降ろす。
3世代そろっての流れ作業。

載せる・降ろすの作業中に筆者が苗ケースをひっくり返した数:
ビニールハウス内=1、畦道=1、合計 2。

始末書処分を言い渡されました…トホホ。

こうして何度かに分けて
苗ケースをビニールハウスから田の脇に運ぶ作業が終わると、
今度はケースにクリーム色の板を差し込み、
ケースから苗を外す。
外した苗は、田植え機に載せていく。







さぁ、植えるぞー!








元生さんは父上の千春さんの指導を受けながら…

うっすら月山も顔を覗かせてる。







お父さんだけでなく、お祖父さんからも色々教わりつつ。

上の写真のように、
背中に苗をどっさり背負っていく。

こうして田植え作業をしている間、
田植え機に乗っていない人は何をしているかというと…








苗ケースをひたすら洗う。

これが重労働。
田植えというと、田植え機のイメージばかりが先行するが、
こうした裏方仕事が大変なのだ。

なんだか王祇祭の裏方仕事のようだ…

上の写真は、せつさん。
小柄な方なので、なおさら苗ケースがでかく見える。
小さなお身体で一生懸命洗う姿に、
ジーンと来る筆者。

カメラやビデオを脇に置いて、
筆者もお手伝い。
単純作業だが、数が多いし腰をかがめなければならないので
なかなか大変である。

…ますますせつさんがいとおしくなる。








この日は、不思議な現象が見られた。

太陽をぐるりと虹が囲い、その下に、直線状の虹も。
(上の写真ではちょっと分かりづらいかもしれないが…。)

空一面、何もさえぎるものがないところで、
こんな天体ショーを楽しめるとは!



そんな壮大な空のもと、
バイクのうなる音と共に
せつさんが現れる。

口もとを覆っているせいか、
笠をかぶってエプロンをつけた
月光仮面のようである。

…え?
月光仮面なんて知らない?
大昔のアニメである。

それにしても、
せつさんの愛らしいこと。

笠をかぶったバイク姿が
こんなに愛らしい人、
滅多にいないと思う。

(…というか、笠をかぶって
バイクに乗る人を、
筆者は初めて見た。)




(←)ひと休みの風景。

元生さんも、
家族みんなでの作業に
嬉しそう!

一時期ちょっと
元気がなかっただけに、
こんな元気そうな
お顔を見て、
筆者もとても嬉しい!




この日は
NHK山形も取材に。

来年(2011年)の春に
放送される
予定だそうだが、
どんな番組になるか、
楽しみ!




下は昼食をご馳走になったときの様子。
右から元生さん、お母上の由美さん、そしてNHK氏。







美味しいお昼ご飯、どうもご馳走様でした!



 昼食後も作業は続く。なだらかな棚田になっていて、
 上の写真は、お稲荷さんの近くまで上がってきたところ。

 たたずむ元生さん。(→)
 年齢よりも少し大人びて見えるときもあるが、
可愛い笑顔を見せてくれる高校生で、
ボクシングでインターハイに出場してしまうような
才能の持ち主。

今年(2010年)の王祇祭でも大活躍。








上の写真は、今回の撮影で、
筆者がもっとも気に入っている1枚。
撮った瞬間はなんとも思わなかったが、
仕事場のパソコン画面で見てみると…

…おおっ?!まるで絵みたい。

夕刻近かったせいか、すこし黄味を帯びた、秋めいた色合い。
(初夏なのに!)
誰かの絵の色のイメージだなあ、誰だろう、誰だろう…
…と、考えに考え、やっと、思いつく。
ミレーだ!
ジャン-フランソワ・ミレー!

暗い感じの農民の絵が多いミレーだけど、
きれいな田園風景の絵もあって、
筆者はその絵が大好きで、黒川能の役者さんの写真を飾る前は、
その絵を部屋に飾っていた。

その絵が、こんな感じの色!




一日目の作業、終了。
お疲れ様でした!

お世話になった
渡部家の皆さんです。

まず、
幸福そうな千春さんと、
稀に見る美人、
奥さんの由美さん。




それから、
いとしいせつさんと、
お酒が入らない時は
無口な権作さん!

プラス渡部家のネコ、
チョコ。




…左の写真は、載せるべきか少々迷ったが、
ご本人達が載せて構わないというので…
大好きなおばあちゃんを守る守護天使のような二人…
勇太さん(左)と元生さん(右)。せつさんも嬉しそう。

(…しかし、なぜ脱ぐ?)



…そして、ご家族そろっての一枚。
由美さんが作って下さったお料理は、大変美味しかったです!
ご馳走様でした!

せつさんの運転秘話には、腹がよじれるほど大笑い。


…翌日。







前日の元生さんに代わり、この日は勇太さんが活躍。







こちらは、休憩中の一枚。
一服するのも、こんな景色を見ながらだと気持ちがいいものだ。

筆者はこの日の午後、東京に戻らねばならず、
その前に墓参りをしなければと思っていたら
(黒川に来るたびに、これは欠かせない)、
勇太さんが車で筆者を墓地まで運んでくれた。
勇太さん、有難う!







そうして、筆者達が田圃に戻ってくる頃には、
権作さんがついに最終地点まで到着。
お疲れ様でした!


…それにしても、機械がなかった時代の田植えは、
どんなに大変だったことだろう。

車があるから、苗ケースの移動もそんなに時間はかからないし、
田植え機があるから、
植える作業も、さほどの労力は必要ないかもしれない。
でも、なんだかんだと手作業はあるし、
積んだり降ろしたり、板を滑り込ませたり、洗い物をしたり、
思った以上に大変。

これで車や機械がなかったら…

つい数十年前までは、そんな時代だったのだ。

聞いたところでは、千春さんが生まれる少し前まで、
馬を使っていたというのだから。


今回は素晴らしい天気に恵まれたせいか、
ロケーションが素晴らしかったせいか、
はたまたモデルの皆さんが素晴らしかったせいか、
お気に入りの写真がたくさん出来た。
ところどころで撮ったビデオも、実に楽しく美しい!

早速プリント&ダビングして、渡部家へ。

いとしいせつさんはとても喜んでくれて、
元生さんは、家族写真を早速
マグネットで冷蔵庫に貼り付けてくれたそうだ。
喜んでもらえて、筆者も幸せ!

無知な筆者にとって、
今回の滞在はとてもよい勉強になった。
なんというか、ちょっとはお米を食べる資格が出来たような気分。
今までだって、
作ってくれた人に感謝、と思って食べてきたけど、
その思いがもっと強くなりそうだ。

忙しいときに伺って、
お邪魔になりはしないかとかなり心配だったが、
快く受け入れてくださった渡部家の皆さんに、感謝!

有難うございました!





作成日: 2010年08月26日

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